資金調達・運営 2026-09-30
大学ボート部の用具(オール・エルゴメーターなど)にかかる費用はいくら?内訳と資金調達のポイント
大学ボート部(漕艇部)の資金面というと、艇(ボート)そのものの購入費や艇庫の維持費に注目が集まりがちです。しかし実際の部の運営では、オールやエルゴメーター(陸上トレーニング用の漕艇マシン)、ユニフォームといった、選手一人ひとりに関わる用具の費用も無視できない負担になります。艇と違って人数分そろえる必要がある用具も多く、「艇の予算は確保できても、細かい用具費用まで手が回らない」という声もよく聞かれます。本記事では、大学ボート部にかかる用具費用の内訳と目安、そして資金調達の考え方について、会計・渉外を担当するマネージャーや部員向けに整理します。
なぜ艇本体以外にも用具費がかかるのか
オールは選手の人数分が必要な消耗品
ボート競技には、片手に1本のオールを持つ「スイープ」と、両手に1本ずつオールを持つ「スカル」という2つの漕ぎ方があり、種目によって使うオールの種類が異なります。日本ローイング協会(JARA)が定める競漕規則では、スカルオールは1本あたり約1.4kg、スイープオールは約2.5kgという重量規定があり、いずれもカーボンファイバーなど軽量で強度の高い素材で作られています。艇は1艇につき1隻ですが、オールは乗艇する選手の人数分(エイトなら8本、フォアなら4本)をそろえる必要があり、部としてまとまった本数を継続的に確保しなければならない用具です。
エルゴメーターは陸上トレーニングに欠かせない機材
ボート競技は天候や水面の状態に左右されやすく、荒天時やオフシーズンには陸上でのトレーニングが中心になります。その際に使われるのが、漕艇動作を再現する「エルゴメーター」と呼ばれるトレーニングマシンです。世界的に広く使われているConcept2社のローイングエルゴメーターは、選手の技術・体力測定の基準としても使われており、多くの大学ボート部が部内に複数台を備えています。艇と違って屋内保管が前提のため、艇庫だけでなく学内の部室やトレーニングルームのスペース確保も合わせて必要になる用具です。
ユニフォーム・防寒具など個人装備の費用
このほか、大会や練習で着用するユニフォーム(ローイングスーツ)や、冬場の防寒具、練習用のTシャツ・ウェアなども部として発注することが多い用具です。個人負担で購入する部もあれば、部費でまとめて発注する部もあり、負担の仕組みは部によって異なります。
用具にかかる費用の目安
| 用具 | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| スカルオール(1組) | 5万円台〜(税別) | 素材・メーカーにより幅がある |
| スイープオール | 選手・艇種の人数分をまとめて調達 | スカルオールと同様に消耗品 |
| ローイングエルゴメーター(新品1台) | 20万円前後(税込) | 中古市場での取引例もあり |
| ユニフォーム・ウェア類 | 部としてまとめて発注する例が多い | 発注先・仕様により金額差が大きい |
艇本体が「数年に一度の大きな支出」であるのに対し、オールやユニフォームは「毎年・複数年おきに一定数を更新する支出」、エルゴメーターは「部として台数を維持していく支出」という違いがあります。それぞれ発生するタイミングが異なるため、艇の買い替え計画とは別に、用具の更新計画を持っておくことが部の資金繰りを安定させるポイントになります。
用具費用をどう賄うか
部費・年間予算への組み込み
オールの消耗や部員数の変動に伴うユニフォームの発注など、毎年一定数の更新が見込まれる用具については、部費や年間予算にあらかじめ組み込んでおく部が多く見られます。艇の買い替えのような単発の大型支出と分けて管理することで、予算計画が立てやすくなります。
OB・OG会からの支援
歴史のあるボート部では、OB・OG会が艇だけでなくオールやエルゴメーターなど用具の更新費用も支援の対象にしている例があります。用具の状態や更新時期を定期的に報告し、必要な支援を具体的に伝えることが、継続的な協力を得るうえで重要です。大学ボート部の年度別のインカレ成績は年度別ページ、大学ごとの通算成績は大学別ページ一覧でも確認でき、OB・OGへの活動報告を整理する際の参考になります。
企業協賛・クラウドファンディングの活用
エルゴメーターやユニフォームは、企業のロゴを掲出しやすい、比較的小口の支援を募りやすいといった特徴があり、艇本体の購入資金とは別に、協賛やクラウドファンディングの対象にする部もあります。部の外側から支援を募る際、部内の人脈だけで協賛先を探すのが難しい場合は、体育会学生向けサービスの「ツナカレ」のように、部活動の協賛募集を無料で掲載できるサービスを活用し、企業探しの労力を抑えながら支援の接点を増やすという方法もあります。
まとめ
大学ボート部の費用というと艇本体や遠征費に目が向きがちですが、オールやエルゴメーター、ユニフォームといった用具にも継続的な費用がかかります。艇の買い替えのような単発の大型支出と、用具の定期的な更新費用を分けて管理し、部費・OB会支援・協賛といった複数の資金調達手段を組み合わせることが、部の運営を安定させる土台になります。用具の状態や更新時期を日頃から把握しておくことが、資金調達を計画的に進める第一歩です。
出典
艇・オールの重量規定に関する記述は、公益社団法人日本ローイング協会(JARA)が公開する「競漕規則・細則」を参照しました。オールの価格情報は、DELTA JAPANが公開する製品価格を参照しています。ローイングエルゴメーターの価格情報は、Concept2製品の国内販売店が公開する価格を参照しました。全日本大学ローイング選手権(インカレ)に関する情報は、日本ローイング協会(JARA)公式サイト(大会情報)の公表内容を参照しています。いずれも各団体・販売店が一般に公開している情報であり、特定の団体・サービスの募集条件や金額を示すものではありません。選手個人の氏名は掲載していません。最新の価格・規定は各団体・販売店の公式情報をご確認ください。
遠征費・運営資金に。協賛募集を無料掲載
オフシーズン・引退後に、長期インターンという選択
部活で培った力を実務で試す。16タイプ診断(30秒)で合う企業がわかります。